泣き止んで鼻をすする桜音を布団の中で強く抱きしめる。
「もし…私に家族が出来たら、絶対にみんなが笑ってられるような家族にします」
「ふ~ん。じゃあー桜音の旦那さんは俺?」
「ふふっ…そうであってほしいですね」
「そうじゃないとダメだからなっ」
桜音のキレイな黒髪に指を通すと、照れた感じで俺の胸に顔を埋める。
「積極的な桜音も嫌いじゃない」
「かっ、からかわないで下さいっ!」
「キスしよっ桜音ちゃーん」
「苦しいキスは嫌いですよ?」
「苦しいのしますねー」
かわいく俺を見てくるから、止まらなくなる。
歯止め利かなくなるのは桜音のせい。

