クラスの皆が、急に拍手をし出しました。



ビックリしすぎて言葉が出なかったけど、夾ちゃんが何か言ってから私の腕を引っ張って教室を出たことに更にビックリ。



…さっき隣の席の女の子も「おめでとう」って言ってたし…


もしかして、今日何かのお祝い事?!!



それで夾ちゃんと何か出し物するために作戦会議するのかなぁ?って。


───でも、夾ちゃんはどこかの教室に入るまで何も言わなくて…



…あっ!もしかして、何も案が出ないとか?


「どうしたんですか?夾ちゃん…」



とりあえず聞いてみて、ないなら私が何とかしないとですね…(>v<);;



…でも、間もなく返ってきたのはよく分からない返答。



「どうしたはこっちの台詞だって!…てか…何で教室で…てかさっき初めて喋ったばっかなのになっ──」


…??


聞き返されても…困ります。



私が黙って返事を考えていると、夾ちゃんが小声で言いました。


「…てか何でその…好き…って…?」



…好き?


好き…



…あぁ~!さっきの、森ニャコの話に戻ったんですね!!(←実際にはしてない。)



大丈夫!私、話の切り替えには慣れてますから♪



「そうそうっ!…夾ちゃん、実は私も好きなんですよ~」



そういえば、夾ちゃんの鞄には花代が付いてました。


=夾ちゃんも森ニャコ好き。



───決定!!


夾ちゃんは、森ニャコ仲間第1号ですっ。