「ら…來斗、おはよ」




女子の大群に割って入り、來斗にあいさつ。






…するんだけど。





「………………」




いつもの如く、華麗に無視された。








付き合い始めたばかりの頃は、こんなに冷たくなかったのに。




いつの日からか、來斗はあたしに冷たく接するようになった。







あたしと一向に目を合わせようとしない來斗に肩を落としながら、自分の席に着いた。