「な…、笑うな!」




「やっ、だって……!」




良かった…。



あたし、嫌われてなかったんだ。





そう思ったら、今度は泣けてきて。





「うぅー………」




「は、春亜?なんで泣いてんだよ」




「來斗ぉ……大好き…」




「………っ!」




あたしが思わずそう言うと、




「……俺の方が、好きだから」





來斗はあたしの目を見て、笑ってくれた。













あんなに降っていた雨は、いつの間にか止んでいた───。