「はぁあ!?來斗に別れメール送ったぁ!?」





「うるっさいなもう……」



出来事を話し終えると、柳瀬は大声で叫びだした。




「しかも俺のせいで…!?」




百面相を披露する柳瀬。




「まぁ、送っちゃったのは仕方ないし………」




肝心の來斗からは電話もメールも来ないしね。





「いやお前、それで良いのかよ?」




「……うん、いつまでもウジウジすんの、あたしらしくないしね」




「…そっか、田中が良いならそれで良いんだけど」






「…あ、ここあたしの家」



気がつくと、もう家の前まで来ていた。





「おう、今日はありがとな!」




「うん、柳瀬も気をつけてね」




あたしのその言葉に柳瀬は少し微笑むと、




「田中、後悔はすんなよ?」





そう言い残して、帰っていった─。