「ぁ・・・まなちゃん!」

「・・・・」

「なにがあったの?」

「どうしよ・・・だっ・・・・て・・・・」

急に涙が溢れ出す。

言葉が涙でうまくしゃべれない。

「だって・・・・こわ・・・・・いもん・・・・こわ・・・い・・い・・・よ・・・・」

友達は何も言わずに私を抱きしめる。

目の前を見ると俊也の姿。

俊也は自転車にまたがって。こっちを見ている。

もうどうでもよかった。

今まで本人の前では泣かないって決めてたけど。

もう。無理だよ。

私は泣いて泣いて泣き崩れた。

わからない・・・。

私はいったいどうすればいい?

こんなはずじゃなかったのに・・・

どうして肝心なことはちゃんと言えないのだろう・・・。