翌朝、羅衣の頭の中を巡っていたのは…… 渡の…切なげな瞳。 彼女はベッドの脇にある鏡を…覗きこむ。 気になるのは… 渡の唇が触れた…おデコ。 「…………。」 前髪が邪魔だからと、最近は捩り上げて…額を全開にしていた。 「…だめだ、今日は下ろして行こう。」 感情を覆い隠すかのように……、 そこを見えないようにすると。 「………。しっかりしろ…、羅衣。」 両頬をパンっ!と叩きつけて。 「………っしゃ~!!」 気合いを…一発! 「……気にしない、気になんて……しない。」