時間はあっという間に過ぎ去り……
羅衣はすっかり…肩で息をついていた。
「……練習よか疲れた…。」
「そりゃ悪かったね。」
足は…既にパンパン。
「アンタ、運動神経はあるから…練習次第で上手くなると思う。」
「……本当?よし、明日から頑張ろう。」
「…………。付き合う?」
「えっ…。」
「練習。」
「…………。ううん、基礎は教えて貰ったし…、一人で大丈夫。」
本当は、
冗談でも…嬉しかった。
だけど、どこかで…警告が鳴るのだ。
これ以上、近づいてはいけない、と……。
友達の範囲ギリギリの所で……
止めなければならない。
そう……、例え、どんなに好きだと……気づいても。
脳裏にちらつく…絵美の顔。
忘れては…いけないのだ。
女の恨みは……
女に来る。


