一方の羅衣は。
「…………嘘でしょ……?」
手元にある小さな紙を覗いて…
絶句していた。
「たみちゃ~ん、たみちゃんは何だった?!」
「あたし?バレー。」
「よっしゃ、交換してっ。」
「やだよ、元バレー部だもん。私の活躍の場を奪わないで。」
「……………。」
「…何よ…、悪人見るような顔して。アンタは一体何だったってのよ。」
「……バスケ…。」
「お。いいじゃん。」
「たみちゃん…、私がボールを運ぶ系が苦手だって知ってるでしょう?」
「…………。うん、でも私も苦手だし。」
「……!お……、オニ!」
「何とでも言え。」
「人でなし~!」
「…………。」
「どてカボチャ…」
「うるさい。ぴーぴー喚く暇あったらね……、さっさとジャージに着替えて練習しろや!」
「……けど……。」
「…ナニ。」
「部活あるもん………。」
「………ご愁傷様。」


