飄々と立ち去っていく…
渡の後ろ姿を見ながら、羅衣は…へなへなとその場に座り込んだ。
やがて、渡はくるりと振り返り……
「……返上してやろうか?」
羅衣を真っすぐに…見つめる。
「………は?」
「…アンタが変態痴女……」
「………うわぁあ~!こんな所で言わないでっ。」
「…………。楽しませてもらおー。」
「………?!」
そんなただならぬ二人のやり取りを……、
体操部の面々も、
バスケ部の面々も、
見逃してくれるはずもなく……。
その翌日には、更なる噂が広がったことは……
言うまでもない。
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