「…そろそろ…来るんじゃない?」
マキがそう言ったかと思うと……。
「……黙れ!!!」
ガシャン!……と、何かがぶつかるような音が…響いてきた。
「……練習の邪魔だ!入部希望以外の奴はさっさと帰れ!!」
どうやら……、
賑やかなギャラリーに腹をたてたらしいバスケ部顧問の峰岸が……
自身のバッシュを体育館サイドの出入口のドアに…思いきり投げつけたらしい。
しん…となったコートの端に。
その靴が…転がっている。
「出た~、峰岸の癇癪。」
「……だね。」
いつもなら、そんな光景も…マットに転がりながら優雅に眺めている所だが。
一年生がいる手前……
それはできない。
……が、その一年生。
「…………。あれ?」
目線の先は………
バスケ部の、ある男の元にあった。
「………。なる程…、羅衣効果っていうより、こっちも渡効果だったか。」
「…………!」
「明日から…こっちも減りそうだね。」
そのひと言が。
羅衣の負けず嫌いの闘志に……
火をつける。
「………。体操部に興味がない人は出てってくれないかなぁ…?」
一年生の前で腕を組んで。
彼らを見下ろしながら…
思いきり、睨みつける。
「…ちょっ…、羅衣~!」
マキが止めるのは…、少し遅かった。
バスケ部のギャラリーとともに、数名の一年生が…
そこで立ち去ってしまう。
「……ああ、なんてことを……!」
「…………。いいから、早く次いこっ。」
彼女はプンとそっぽを向いて。
部員達に……号令をかけた。


