「……。じゃあ…私、授業に戻るわ。また後で来るね。」 「……うん、ありがとね、羅衣。」 小さく微笑む民子に、一瞥して…… 彼女は保健室を去って行った。 しばらく、廊下を走っていくが…、 ある所を通過したところで、ピタリと…足を止めた。 「………。…熱中症か…。やっぱり何か飲み物あった方がいいかな。」 羅衣はひとつ頷くと…、 忙しく足音をたてながら、行く先を変えては…… また、駆け出していった。