一方の羅衣は、と言うと………。
「……あった、接骨院の看板……!」
息を切らしながら、街中を…さ迷っていた。
「たしか。ここを、左……。」
高梁に言われた通りに、道を曲がると。
真っ直ぐにのびた道路に沿うようにして……、ずらりと家が立ち並んでいた。
ここからは、目だった目印はないと…聞いていた。
新しい住宅地なのか……、
似たような造りの家が…沢山ある。
「ここからは、表札頼るしかないか……。」
割とすぐに…また、曲がるのだ、ということだけは…わかる。
けれど、右か左か……?
記憶が……ない。
とりあえず、近いところから……、と、
しばらく彼女は…さ迷い歩くのだった。


