「ゴメンね、高梁くん。」
「何で謝んの~?」
保健室……。
養護教諭に手当てして貰いながら、羅衣はぽつりと呟いた。
「でも、捻挫で済んで良かったじゃん。あのまま続けてたらもっと酷くなってたかもしれないし。」
「………うん……。」
「「……………。」」
「はい、一応応急処置はおしまい。走ったり跳ねたりするようなことはしないで…、部活も2日間くらいは様子見てちょうだい。」
「……ハイ……。」
「じゃあ私は行くけど…、くれぐれも!いかがわしいことはしないでちょうだいね?」
「「しません!!」」
パタンとドアが閉まって。
保健室には……、
羅衣と高梁の二人きり。
「「…………。」」
気まずい空気が…流れていた。
「ほっぺ…、大丈夫?少し赤いみたい。」
「あ、ああ…。大丈夫。」
「あいつ…、何考えてるんだろうな?」
「さあ……。」
「叩くことないだろうに。」
「……多分…、前も同じようなことがあったから。無理して続けると思って…、止めたんだとおもう。」
「……続けようとしてたの?」
「……うん…、多分。」
「ふーん…、そっか。随分解ってるんだね、一ノ瀬のこと。」
「…………。」
「よく見てるっていうか……。」
「………………。」
「………。なあ……、告白の返事…、考えてくれた?」
「………!」
「………まだ…迷ってる?」
「………うん。」
「迷う理由は……、ワタリ…だよな。」
「…………。」
「……前に…俺言ったけど。あいつより俺の方が…一ノ瀬を知ってるってことさ……」
「……うん………。」
「……過信……してたんだよね。」
「………?」
「聞けば、アイツはちゃんと真っ向から話したみたいだし……。フェアじゃないし、隠していていいものではないから…俺も言うけどさ。」
「………え………?」
「………知ってた?俺と一ノ瀬って同中だって。」
「………え……。待って、そんなの初耳だし、たみちゃんも何も言ってなかった。」
「…みたいね。彼女も気づいてなかったみたいだし。」
「…………。」


