TRAP!~GREEN DAYS~


















「……は?今……、何と…?」







中村民子は……怒っていた。







「だから。どうやら…しっぺ返しくらったみたい。見事に…騙された。」





「…………。……ええと……。」






「あ、別に失恋とかじゃないし…励まそうだなんて思わなくていいからね?」



「…でも……」



民子は俄には信じられない、といった顔つきで……



うなだれる羅衣の頭を…撫でた。





この日も、窓の外は……




雨が降っていて。







まるで羅衣の代わりに……




泣いているかのようだった。