恋するplants



 「こ・・・紅茶のおかわり淹れてくる」


 慌てて、立ち上がり厨房へと駆け込む。


 カウンターから振り返るとイチゴちゃんは何事もなかったかのようにパンケーキを頬張っていた。




 ポットに熱湯を注ぎながら、唇に指で触れてみた。


 とくんとくんと聞こえる音は、時計の針か僕の心臓か。


 彼女の魔法にかけられて、次のステップに進む日はそう遠くはないかもしれない、そう思った。





     (恋するメープルシロップ おしまい)





       (恋するplants おしまい)