恋するplants



 夜がやって来て、キャンドルに火を灯し、オーナーである魔女が、料理をテーブルに並べた。

 双子はクリスマスカラーのキャンディが乗ったケーキを運ぶ。

 その時、どすん、キャンディ工房から大きな音がした。

 「何だろう?」みんながおそるおそる工房のドアを開けるとそこには、赤い服に白いヒゲ、まん丸お腹のサンタクロースが、煤だらけで暖炉から落ちてきたのでした)




 「今日は私から1日早いクリスマスのプレゼントじゃ、ホッホッホッ」


 わらびちゃんの働くカフェのプレイスペースに設けられた即席の人形劇舞台から、サンタが一声かかるとクリスマスソングが流れ、店の奥からトナカイの着ぐるみを着たわらびちゃんがホールケーキを持って登場した。


 人形劇に夢中になっていた子供達はケーキだ!と歓声を上げた。


 「Un Joli amant」特製のイチゴのクリスマスケーキ(特大)を兄に頼んでいた。


 僕から子供たちへのクリスマスプレゼントだ。


 小さく切ってみんなに配る。


 子供たちの輪の中で一緒に人形劇を見ていたイチゴちゃんにもケーキを渡した。


 「どうだった?」


 「うん、すごく楽しかった。3人が腰を痛めたサンタさんの代わりにプレゼント配りに奮闘する所がいいね。ケーキもおいしいし、最高!」


 「イチゴちゃんの人形、子供たちすごく喜んでた。改めて、ありがとう」


 片付けを終えて、人形劇のメンバー(劇団秋川)もクリスマス会に加わった。


 汽車が走るバームクーヘンのテーブルの席に座っていたイチゴちゃんの隣に座った。


 イチゴちゃんは嬉しそうにケーキを頬張った。