早速イチゴちゃんに電話をかけるとすぐ出てくれた。
まだ出先みたいだ。
周りの喧騒がイチゴちゃんの声と一緒に聞こえてくる。
何か色々貰って、申し訳ない気分になってくる。
僕が彼女の誕生日にあげたものはパンケーキもどきだったというのに・・・
「人形もありがとうね。完璧だよ」
「台本は出来たの?」
「うん」
「お願いがあるんだけど・・・」
「何?」
「カフェに人形劇見に言ってもいいかな?」
「もちろん、イチゴちゃんに予定がなければ」
わらびちゃんの働くカフェでの公演はクリスマスイブの午後2時からだ。
「行く、絶対行く」
楽しみだなぁとイチゴちゃんは電話越しに頷く。
「そうだ。うちのケーキよかったらイチゴちゃんにプレゼントしようか?」
それなら、これだけ貰ったプレゼントのお礼になるかなと提案してみた。

