♪ ラビューラビュー  君が好きさ
  ラビューラビュー  本気なんだ

  ラビューラビュー  君の笑顔
  ラビューラビュー  1人占めしたい

 
 目が点になっていった小石川の表情がみるみるうちに歪み、お腹を抱えて笑い出した。


 「何これ~、笑える~~。これ、紫苑くんが作ったの?」


 あははははと大爆笑の渦に周りのクラスメイトが何事かと振り返る。


 「今、紫苑くんって言った?小石川、この人、知ってるの?」


 「知ってるも何も・・・」


 小石川はひぃひぃ喘ぎながら目じりの涙を拭った。



 その時だった。


 廊下からきゃ~と言う女の子たちの歓声が聞こえた。


 今度は私たちが何事かとそちらを振り向く。


 「お~い、ムック!」


 さらりと身長の高い、整った顔立ちの男子生徒が扉からひょっこり顔を出し、こちらに手を振っていた。


 「知ってるも何も、友達だよ。あの人が小山紫苑だ」


 小石川は入り口に立つ人を指差し答えた。