あの夏の日と、私と、キミと。




「やめときなよ唯」



「でもほんっっとにありえない!!フツー人の恋路に手出さないでしょ!!!」



拳をつくるのはやめた唯だけど未だに顔が戻っていない。



「ほら、もうすぐ次の授業始まるから移動しないと」



そう言って立った時だった。



視界がまた霞んで、白に変わった。