不注意だろ...それ以外になにがあるんだよ...

硬く目を閉じてあの事を思い出す。
八つ当たり過ぎる。どう考えてもオレは悪くない。

「うらめしや...」

「ま、まあな...なんかすまん。いやーしっかしあのエクレア、マジで美味かったわ!」


「......うわーん! 夏目のバカぁ!」

背後から強烈なタックルを決められ、思わず畳とキスしてしまった。オレのプリティフェイスが台無しだ!

「なにすんだこらぁ!」

「夏目のバカぁ! なんで自分で全部食べちゃうわけ!? 鞠の分は!?」

「あっただろうが! おまえが落としたせいで食えなくなったけど」

「ううー! そうだよ! 鞠の不手際でエクレアさん死んじゃったよ!」

「...なんかヤダなその言い方」