「あるけど」



今は球技の選択体育で、俺はサッカーを選んだ。


結構楽しいから、体育は何気に好きだったりする。



俺の返事に、まりあは顔を明るくさせた。



「やった!燈弥のこと見れるー!」


「……は?」



俺が意味が分からないという顔をすると、まりあが言った。



「教室から燈弥のこと見れるの!グランドが丁度真っ正面で」


「…………」



どうせ、そんなことだろうと思ってたよ。


つーか……。


「授業ちゃんと受けろよ」

「受けてるもん!……たまに」



たまにかよ。



「お前、進級できなくても知らねぇからな」


「えー!!やだー!!」