俺は気を紛らわすように、イヤホンでまた音楽を聴き始めた。 しばらくして、高速道路のパーキングエリアに着いた。 「燈弥、トイレいくか?」 「あー、平気」 ずっと座りっぱなしだから背中やらが痛くなってきたけど、今俺が動いたらまりあが起きるだろうし。 「じゃあ何か買ってくるよ。何がいい?」 「昼飯?」 「そう」 何がいいかな。 簡単に食えるもんがいいよな。 「じゃあパンとか買ってきて。何でもいいから」 「はいよ」 パンだったら何でも美味いしな。