「音々?音々寝てるのか?」


パチンと明かりがついた。


「ん~~八起さん?」


「まだ開けっ放しじゃないか、風邪ひくぞ。」


「ご飯にしますか?お風呂にしますか?それともわた…あっ」


ぐらりとからだが揺れた。


立ち上がったつもりが立ててなくて、

ぽすうっ

八起さんお腕に倒れこんだ。



「おいおい大丈夫か?」


「あれ?あれれ?なんかぐるぐるする~?」


「なんだなんだ、酔っ払ってるのかあ?」


「どうしたんでしょう、体に力が入りません。」


そういえばあたしここのところ寝てばかり。


暑いからなのかなあとか思ってたけど、

そうでもないみたい。


「熱は?」


「はひっ」


「どうするか?救急車呼ぶか?」


「大丈夫で…。少し横になれ…落ち着く…しれません…」


そう言いながら目の前が真っ暗になっていった。