点滴を受けて、眠る音々を見ながら、

いつかもこんなことがあったなと、


思い出していた。

過去の呪縛のようなものから解き放たれて、


病院のベッドでこんなふうに眠っていた。


一生こいつを守っていこうと、

絶対幸せにするんだと


そう心に思いながらこんなふうに寝顔を見ていたんだった。


あれからもう半年以上経ったんだな。


お腹に赤ん坊がいるんだ。


普通こんなになる前に気づくだろう?


まあ。それが、俺達らしいというかなんというか。、


そっか、守るもんが増えるんだな。


俺は音々の手を握りしめた。


アラフォーおやじ


マジおやじになった夜。


あら、フォ~んとに!

くくっ

喜びに打ち震えつつ、

くだらんダジャレに身悶える。