私は そのまま、屋上に連れて行かれた。

いつもと同じ場所に立って、翔織は私を真っ直ぐに見つめる。

「昨日は……悪かった。ああ言う事を したのは初めてだったから……どうして良いか解らなかったんだ。」

そんな言葉を聞くと、にやけてしまいそうに なる。

何だか初々しい。

大人だと思ってたのに、どうすれば良いか解らなかった、なんて。

私だって、キスは初めてだった。

とゆうか、彼氏だって、翔織が初めてなんだから。

「大丈夫だよ。」

私は にっこり笑って、そう答えた。