本当は、有り難うと言いたかった。 あの細い肩を、抱き締めてやりたかった。 でも俺は、もう誰にも関わらない。 そう決めたんだ。 大丈夫、他者に無関心で居れば。 そう思っていた筈の俺は、もう居ない。 それが、こんなにも恐ろしい。 ああ……でも。