それから、落ち着いた私は、舞ちゃんと葵ちゃんと一緒に、露店を回った。 「あ、ねぇ、アイスクレープだって!食べようよ!」 明るく はしゃぐ私を、2人は心配そうに見遣る。 その視線に、気付かない振りを する。 漸く泣き止み、トイレから出て来た時、私の目は真っ赤だった。 きっと今も、腫れているんだろう。 でも、もう良い。 友達も出来たし、それだけで、満足だよ……。