「しーいな!」 屋上に行くと、やっぱり こいつは此処に居た。 相変わらず ぼーっとしている椎名の隣に、俺――曽根倉は立つ。 舞と葵は、居ると面倒臭いから、海崎の所に置いて来た。 当の本人は、陰から見られてる事なんて、気付きゃしないだろうが。 「……何だ。」 ちらりと俺を見て、椎名は相変わらず ぶっきら棒に、言葉を発した。 俺は ちょっと弄ってみたくなる。 性格 変わっちまったって言っても、こいつは俺の、大事な幼馴染みだから。