「え〜、夏休み前に、キャンプが在ります。」

ホームルームで、担任が楽しそうに笑って そう言った。

翔織が私を いじめから守った日を境に、いじめは止まった。

少ないけど、何人か、友達も増えた。

「今日は部屋割り決めます。3人一組ね。じゃ、話し合って。」

担任が そう言った途端、教室中が がやがやと騒がしくなる。

「海崎!うち等は決定だね!!」

「うん。」

舞ちゃんと葵ちゃんに頷いてから、私は翔織を捜す。

見れば、曽根倉君が翔織の腕を引っ張って、余りそうな人を捜してる。

翔織、曽根倉君みたいな友達が居て、良かったね。

思わず そう思ってしまう。



それから飛ぶように毎日が過ぎて行って、キャンプの日が やって来た。