サァ、と病室の窓から爽やかな風が入り込む。 真っ白な、しわ1つないくらいのベッドに静かに眠る颯太。 その隣にあたしは座っている。 「......」 この間、拓人から伝えられたことには驚いた。 だけど、なんだか嬉しく感じたのは...おかしいのかな? 「颯太...」 「......」 いつものように、返事はない。 指1つも動かない。そんな颯太を見ていると、怖くなる。