君色【完】






「...で、なにを話せばいい?」


森本の前の席に腰を下ろす。




「......前は1発ぐらい殴ってやろうと思ったが」

「......」

「それはやめた」

「...は?」

「......そうすれば、きっと俺が絵梨にしかられるよ」

「なんで絵梨...立花さんがしかる理由があんだよ」

「絵梨って言ってもいいよ」

「......」

「.........これは俺のカン、って思いたいけど...」

「なに」