「長くなるかもしれないけど...」 「...いいよ」 拓人は、いつになく真剣に見えた。 それがどこか、かっこいいと思ってしまった。 拓人と颯太の出会いは、あのことがあった日。 あたしが友達の代わりに保健委員をやっていて、保健室で颯太と出会ってしまった日のこと。 その日の帰り道、拓人があたしを送っていった後のことだったらしい。