君色【完】









夕日が優しく照らす午後。




「えっ、絵梨?」

「...うっ......」



あたしの傍にかけよってきた拓人が、泣いてるあたしを見て驚く。




「どうした?絵梨?」

「たく...っとぉ......っ」



嗚咽をあげながら、拓人の名前を呼ぶ。

みんなの視線があたしに集中していた。