「立花さん」 「はいっ」 安藤くんと初めて喋ったあの日から、やたらと安藤くんがあたしに話しかけてくれるようになった。 「昨日メールで言ってたCD、持ってきたよ」 「あ、ありがとう!」 「この歌手、本当いいよな!共感してくれる人がいて嬉しい」 「あたしもだよ。ありがとう」 メアドも交換して、週に何度かはメールをする仲にまで発展した。 つい最近までは、こんなことになるなんて予想もしていなかった。