僕、男の子なのです☆







「たっだいまーん‼」


皆のもとへと戻ると笑って迎えてくれた。

プログラムでは次は借り物競争になっている。

確か…天理が出るのかな‽


「天理次借り物だよね‽」

「ん‽あ、そうそう、連続はちょっと疲れるよ」

「そうだね…でも頑張れ‼」


片腕を突き上げて元気いっぱいアピールをすると天理はクスリと笑い僕の腕を掴んだ。

どうしたのかな‽と首をかしげてアピールすると、天理は腕を掴んだままの手を自分の方へ引き寄せた

必然的に僕の体はグラリと傾き天理の腕の中にポスッとおさまった。


「むふっ」

「「「「なっ!」」」」「「っ…」」

「充電ー」


ほうほう、こんなんで充電できるのかね‽‽


「ギュー」


抱きしめ返すと少し腕に力がはいった。

頑張れって背中をポンポンすると天理は離れて僕の髪をくしゃりと撫でた。

「いってくんね」

「いってらっしゃい」

僕に背を向けた天理に皆は「後で覚えておけよ」とか、「まぁ、頑張ってこい…でも、こけてしまえ」とか、

うん。
皆素直じゃないんだから

天理が入場門の方へ行ってしまうとそれと入れ替わりに知らない他の生徒が走ってきた。