走る姿はとても楽しそうで胸がドキリとはねた。
無邪気に笑いながらゴールテープを切るとその顔のまま「ただいま」と俺に飛びついてきた。
だから俺も「おかえり」と笑う。
ううん、自然と笑みがこぼれた。
『一位加々美 セノさん‼二位・・・』
「セノおめでとう‼」
「へへへっ、ありがとう、信悟もおめでとう‼」
俺から離れたセノは照れたように笑う。
あぁ、可愛いなんて思ってしまう反面、少し寂しい。
離れてしまったぬくもりが恋しい
あれ?
俺ってこんな事思う奴だったっけ??
こんな、面倒くさい奴だったっけ?
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