僕、男の子なのです☆











走る姿はとても楽しそうで胸がドキリとはねた。


無邪気に笑いながらゴールテープを切るとその顔のまま「ただいま」と俺に飛びついてきた。




だから俺も「おかえり」と笑う。


ううん、自然と笑みがこぼれた。




『一位加々美 セノさん‼二位・・・』



「セノおめでとう‼」

「へへへっ、ありがとう、信悟もおめでとう‼」


俺から離れたセノは照れたように笑う。


あぁ、可愛いなんて思ってしまう反面、少し寂しい。


離れてしまったぬくもりが恋しい


あれ?


俺ってこんな事思う奴だったっけ??



こんな、面倒くさい奴だったっけ?