桜が散る頃、新しい気持ちで胸が高鳴る。 私、白石朱里(シライシ アカリ)は今日から新社会人だ。 学生時代はまだまだ先のことだと呑気に思っていた。 しかし、実際自分がこの日を迎えるとはあまりに早すぎて正直不安である。 「ここかぁ…」 目の前にあるのは私が今日から務める『星岡(セイオカ)出版』という大手出版会社。 4月だというのに強い太陽の光が建物の窓に反射しギラギラと輝いている。 「よし、がんばるぞ!」 新たな環境に緊張しつつ、静かに自分に気合いを入れた。