「莉歩!」 フロントで晃羽のことを聞こうとした時、 涙でぐちゃぐちゃになった由真があたしを呼んだ。 「こっちっ」 由真に手を掴まれ、引かれるままに走る。 「由真、晃羽のこと冗談、だよね?」 バカだと思う。 この状況でこんなこと聞くなんて。 「…」 分かってる。 ちゃんと分かってる。 じゃあ 「轢かれたって言ってもぶつかっただけ、とか?」 「莉歩、ごめんねっ」 由真が謝った意味が分からない。