玄関の扉を閉めると、リビングに入った。 「おかえりー」 明るい声で、夕飯の準備しながらお母さんはあたしを見た。 「ただいま」 答えてすぐに、 リビングの片隅に行く。 そこで正座をして、写真たての中のお父さんに手を合わせる。 お父さんはあたしが幼稚園児の頃に事故で亡くなってる。 まだ幼かったあたしは、 そんなにお父さんを覚えてはいない。