金曜日の彼女【完】

「―――…とは、琴葉!」

「へ?」

あれっ?

「あ…やっと目覚ました…」

「あれ?…子供は?」

「は?子供?…何言ってるんだ?」

へ?

部屋中を思わず見回す。


ここは…

何度も来てる、龍太の部屋だ。

「龍太そっくりの…」

そう言いかけてやめた。

「俺そっくりの?何?」

「ううん!なんでもないよ」