金曜日の彼女【完】

携帯が鳴った。

急いで表示を見ると

――――…“有紗”


なんだ…。

「もしもし?有紗、どうしたの?」

『琴葉、今日は一人なんでしょ?』

「…うん」

『今からパーティーしよ!』

「は?…何言ってるの?沖本君は?」

『………仕事』

「…沖本君も…そっか…いいよ!おいでよ!」

『じゃあケーキとか適当に買っていくね!』