作本さんはクックックッとおかしそうに笑いながらも話を戻す。

「そうだな…最初はさすがにびっくりしていたお義母さんも…反対はしなかったよ」

「だろうな」

「…どうして?普通なら反対するんじゃないの?うちだったら絶対反対すると思うけど…」

「だから、うちは普通じゃないんだよ」

ハッと息を吐き出して

「…母さんがアイツを産んだのも確か17か18ぐらいだからな」

そう呟く。

「へ、へえ…」

龍太の言うアイツっていうのが産みの親のSEIKAのことで…彼女は確か今、32歳ぐらいのはず。

そうすると…母さんっていう人は…せいぜい…49か50歳?


いやだ…うちの母親と一緒じゃない。

なんか…ちょっとショックかも…。

少し俯く私の頭を抱えるようにすると

「産むことも…結婚することも反対しなかったのに…なんで…今、俺はアンタら2人の子供じゃないんだよ」

作本さんに真っ直ぐに向き合おうとしている龍太。


「――――…俺が……」