「いいから、俺に集中しろって」 「あっ!」 動きを速めた雅貴は、私の反応に満足そうだった。 だけど、心の隅では、メールが気になって仕方ない。 ただのメール。 そう言ってしまえば、それまでだけど…。 あのパソコンでは、仕事のやり取りはしない。 完全なプライベート用。 だから、妙に気になってしまうのかもしれない。 気にしすぎよね。 きっと…。