ガラスの靴をもう一度



「雅貴!そんな事を言うもんじゃないぞ」

お父さんに叱られて、雅にぃはバツ悪そうにしている。

「だって、俺は来年もう高校2年生なんだよ?萌と遊んでやれる時間なんて、今よりずっと少なくなる」

「勉強するから…?」

怖ず怖ず聞くと、雅にぃはため息をついた。

そして、私を見下ろす様な目つきをしたのだった。

「彼女だよ。萌と、いつも一緒って訳にはいかないんだよ」

「え?」

彼女…?