ガラスの靴をもう一度



やっぱり、見られてた~!!

ガックリと肩を落とす私と、罰悪そうにデスクへ戻る雅貴。

さすがの雅貴も、崇史さんには弱い。

そもそも、崇史さんが社長秘書なのは、雅貴たっての希望だから。

それだけ、頭が切れる人なのだ。

「しかし、社長も懲りない人ですね。家だけじゃ、物足りないですか?」

「いや…、そういうわけじゃ…」

こんな、しどろもどろな雅貴を見れるのは珍しい。

なんて、言ってる場合じゃないか。