荒い息遣い。

止められない甘い声。

そして、初めて見る雅にぃの男の顔。

「雅にぃ…」

恥ずかしい…。

こんなに、恥ずかしい事だったんだ。

抱かれるって。

「大丈夫か?」

雅にぃも呼吸を乱しながら、私に問いかけた。

「うん…。何とか。だけど、恥ずかしいよ」

「何で?可愛いよ、萌。そろそろ、いいか…?」

「えっ?いいって、何を?」

流れが、いまいち分からない。

一瞬、我に返った私に、雅にぃは小さく微笑んだ。

「こういう事」

「あっ…!」

それは、言葉にならない感触で、だけどハッキリと感じる…。