ガラスの靴をもう一度



困ったな…。

結構、私を買い被ってる感じがする。

川上くんは出世意欲の高い人だもの。

仕事熱心な女性が好きにきまってる。

だけど、いくら別れたとはいえ、雅貴との関係を話すわけにはいかない。

もし、川上くんと付き合う事があったら、速攻でフラれそうだわ。

気が付いたら車は、ある大学の駐車場へ着いていた。

「ここは…?」

車を降りながら聞くと、川上くんは懐かしそうに答えたのだった。

「ここは俺の母校。懐かしいなぁ。学生の頃を思い出すよ」