『…悠』 どくり、嫌な音をたてる心臓。 「な…に?」 まだ、目は見れない。 『悠、こっち見て』 「っ…」 ゆっくり、ゆっくり。 莉央の声に従うように目線を合わせた。 『うん、いい子』 頭を撫でる手に少しだけ息を吐く。 「子ども扱い…しないで」 『ごめんごめん、怒らないで?』 くすくすと笑う莉央には謝る気は 全くないようだ。