深層融解self‐tormenting

蒼季先生の家は、うちの学校からは歩いて行ける所にある。



一軒家に、温和さんと二人暮らし。



結構広い家だから、一人だとつまんないだろうな。

そんな事を考えてスーパーに寄り、食材を色々揃えた。

うん。冷しゃぶとか良いかも。



そして、ドキドキしながら先生の家のインターフォンを鳴らした。



しばらく待たされて……。中から出てきたのは、泉野先生。




……どうして?


「あっ、華音ちゃん……だったっけ?蒼季は今、お風呂に入ってて……。ちょっと上がる?」







ねぇ。なんで、泉野先生の首筋に赤い鬱血痕があるの?


まるで、今つけたばかりのような。






私は傘をだらりと下げて、立ち尽くした……。